先日、高2の授業で前の日に学習したことをテストしたところ正答率が6~7割でした。これを、学習したその日にその場でテストすると 8~9割の正答率になります。このことからもわかるように1日で2割ほど正答率が下がります(個人差あり)。したがって2日後、3日後と日にちをあけると正答率はみるみる下がっていき、1週間後には2割ほどになっています。
エビングハウス忘却曲線というのをご存知の方もいらっしゃるでしょう。ドイツの心理学者エビングハウスが実験して得た結果です。彼は意味を持たないアルファベットのつづりを被験者に覚えさせました。rit, pek, tas, などなど。そして、それらを一定の時間が過ぎた後にどれだけ覚えているかを調べたのです。20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、9時間後には64%、1日後には67%、2日後には72%、6日後には75%忘れるという結果だそう。彼はさらに節約率というのも調べました。節約率というのは、例えば、最初にある項目を覚えるのに10分を要し、20分後に覚え直すと約4分を要したとします。この場合、覚え直すのに最初と比べ、6分節約したことになります。すると節約率は 6(節約された時間)÷10(最初に要した時間)=0.6= 60% となります。20分後には、節約率が58%、1時間後には、節約率が44%、約9時間後には、節約率は35%、1日後には、節約率が34%、2日後には、節約率が27%、6日後には、節約率が25%だったそうです(https://ja.wikipedia.org/wiki/忘却曲線)。つまり初めに10分かけて覚えたものを6日後に覚え直そうとすると7分半かかるわけです。やはり復習は早めにしたほうが効率はよさそうですね。ちなみにグラフの赤線は復習した場合の覚えているパーセンテージ。復習を繰り返すことにより、覚え直すのにかかる時間が短縮されるだけでなく、記憶として定着していくわけです。
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