今回はなぜ勉強しなければならないのか、このことについて一緒に考えてほしいと思います。これには様々な意見、考えがあり、人によって『確かに!』『それはわかる!』と納得するポイントも違ってくると思われます。ですから、ここでは『これこそが勉強しなければならない理由なのだ!』と主張するのではなく、自分にとって勉強する理由だな、と思われるものが見つかればいいと考えています。
今回は、学びや成長は失敗や間違いから生まれるというお話です。次はどうすればうまくいくか、工夫し考えることが成功、成長につながります。皆さん、ピタゴラスイッチをご存じですよね。私も結構好きです。まずは見てみましょう。
すごい!下に行ったと思ったビー玉が勢いよく上に行くところが、物体は下に落ちていくという常識的考えに挑戦しているようで格好いい!ハンドスピナーの使い方がおしゃれ!2回目でうまくいく鉄球のノックや、ビー玉がビー玉を超えていくとかセンス抜群ですよね、つい興奮してしまいました。そして、題名が ”The Bule Marble” という点に気づかれましたか?そう、最初から最後まではじめのビー玉が紆余曲折を経てゴールのカップまでたどりつくのでした。作成期間3ヶ月、完成までにはなんと、500回以上の失敗があったそうです。これぞまさに失敗とやり直しの繰り返しです。100回やっても成功しなかったら普通あきらめてしまいそうですよね。あきらめずにチャレンジし続けることが成功の秘訣だったんですね。そして工夫をし、何度もトライすることでこんなにもすごいピタゴラスイッチができたのです。
最近、授業で新しい単元を習い始めてすぐに「もうだめだ」「あきらめます」と言う人がいました(ちょっと泣き言をいいたかっただけかもしれませんが)。間違えない人なんていないし、1度聞いただけですぐにできる人なんてそうそういないんです。【間違える→修正する→また間違える→原因を考える(質問する)→少しできるようになる】この繰り返しが大切なのではないでしょうか。逆に言えば、間違えなければできるようにならないのです。宿題をサボったり、考えることをやめてしまうと、何ができて何が理解できていないのかさえわからなくなってしまいます。自分なりに解いて、間違えていたら修正して、それを繰り返して徐々に成長していくのです。その成長は、問題が解けるようになったというだけではありません。「はじめはできなかったけど、努力して克服できるような人になった!」という自己肯定感が得られ,成長へつながります。
勉強する理由の1つに、このように勉強を通して人間的成長が促される、というのがあるのではないでしょうか。君たちもあの青いマーブルのビー玉のように途中で何度止まっても、坂道を登り切れなくてもあきらめてはいけません。塾では私たちが、バネやゴムやハンマーやマグネットの板となって、君たちの成長のお手伝いをしていきます。
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